乳房圧迫法

 
 
 
 
 

前回 片方のおっぱいばかり好んで飲む のところで、おっぱいの

出が少ないためにおっぱいを嫌がるような場合、手で圧をかけなが

らおっぱいを与える という方法を記載しましたが、もう少しこち

らの方法について詳しく説明したいと思います。

こちらの方法は乳房圧迫法と呼ばれています。カナダで母乳外来を

されておられる事で有名なDr.Nowmanという先生が考案した方法で、

1回の授乳で赤ちゃんがおっぱいを飲める量を増やす為の方法です。手を使って胸に圧をかけることによって、射乳反射(射乳反射とは、おっぱいがあふれだす反射のこと)が起きた時と同じように母乳の流出を早める事が出来るそうです。

やり方について先生が指導しておられる方法を 母乳育児が必ず上手くいく本 より引用すると

1.まず赤ちゃんがしっかり飲めているときの行動(大きく下顎を下げて・一瞬止まって・顎を閉めて)をお母さんに教えます。

2.赤ちゃんがしっかり飲めている間は、お母さんは何もする必要がありません。

3.赤ちゃんがチュクチュクと吸っているだけで、しっかり飲めていない状態になったら、乳房圧迫法を始めます。

4.赤ちゃんがチュクチュク吸っているときに、片手で乳房をつかんで、ぐいっとつかむように圧迫します。4本の指を乳房の下に入れ、親指を上に置き、乳房をつかむようにして親指と4本指で圧迫します。痛くない程度まで力を入れて下さい。

5.赤ちゃんは母乳が出てくるので、またしっかり飲む行動がみられるはずです。しっかり飲んでいる間は、乳房を圧迫した手をそのままにしておいて下さい。飲まなくなってきたらいったん手を離し、圧迫した部分に母乳が流れてくるのを待ちます。

6.2〜3週間までの赤ちゃんは、母乳の流れが止まると一生懸命吸わなくなり、母乳の味がすると、また吸い始めるものです。もう少し大きくなった赤ちゃんは、流れが止まっても一生懸命吸ってみるようになります。チュクチュク吸っているだけで、上手く飲めている様子がなければ、また乳房を圧迫します。

7.1回圧迫しても赤ちゃんが反応しない場合は、もう少し繰り返してみましょう。授乳時間が長くなってくると、だんだん流れが遅くなるので、反応が悪くなってきます。

8.圧迫を繰り返しても赤ちゃんが上手く飲んでいないとかぐずりだしたり、眠くなるようなら、反対側に替えてみましょう。そちら側でまた、圧迫法を繰り返しましょう。

9.人によっては効果の程度は違いますが、痛くなくて、赤ちゃんが少しでも余分におっぱいを飲めるようになったら、この手技の効果があったということです。

この方法は下記のような赤ちゃんにも効果的です。

1.体重の増えが遅いあるいは増えない赤ちゃん

2.機嫌の悪い赤ちゃん

3.頻繁に授乳をしている、あるいは一回の授乳時間が長い赤ちゃん

4.おっぱいに痛みがある時の授乳

5.乳管閉塞や乳腺炎を繰り返している場合

6.眠りがちの赤ちゃん

7.射乳反射が起こらないと一生懸命吸わない、あるいは乳首をくわえてただクチュクチュとお口を動かしているだけの時

参考資料、ネット

BreastFeeding Inch Breast Compression ttp://www.breastfeedinginc.ca/content.php?pagename=doc-BC

乳房圧迫法

2013年12月28日土曜日

 
 

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