差し乳って?
差し乳って?
時々お母さん方から 差し乳になってしまって、おっぱいが搾れなくなってしまった。あるいは 差し乳になってしまったせいかおっぱいが張らなくなってしまって心配だ。などの不安の声を聞くことがあります。多くのお母さんは差し乳という状態があって、そうなると赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれることで母乳が作られる為、母乳の生産量が追いつかない、あるいはギリギリのおっぱいしか作ることが出来ない状態だと思われているようですが、母乳は赤ちゃんが必要なおっぱいを作り続けているので、赤ちゃんがおっぱいをたっぷり飲んでも空っぽになることはありませんし、差し乳という状態になることもありません。おっぱいの生産量は赤ちゃんの吸い方や搾乳の仕方などにもよりますが、おっぱいが空っぽに近い状態になると生産工場をせっせと働かせ、胸が張った状態になると作るスピードが抑えられるという仕組みになっていて、赤ちゃんの欲求が続く限り休むことなく働き続けてくれます。
ではなぜおっぱいが搾れない、あるいはおっぱいが張らなくなってしまうという状態が起こるのでしょうか?
搾乳はおっぱいを赤ちゃんに直接吸ってもらうよりも刺激が伝わりにくかったり、オキシトシンというホルモンが出にくいので、慣れるまでは上手くおっぱいが搾れないのは普通のことです。また はじめ母乳育児が軌道に乗るまでは、どれだけおっぱいを作ればいいのかを把握するための準備期間なので母乳の生産量が一定せず、おっぱいが張ることが多いのですが、おっぱいが軌道に乗るとおっぱいの量が安定してきておっぱいが張らなくなってきます。これは赤ちゃんにとっては飲みやすく、お母さんのにとっては胸が張らないので、痛みやトラブルが起こりにくい良い状態なのです。ですからおっぱいが張らなくなったイコールおっぱいが足りなくなってきたわけではありません。
もしも母乳量が心配な時は、おっぱいの張りで判断するのではなく、おしっこやうんちが十分にい出ているかどうかを確認してみましょう。もしも問題がある場合は、母乳が足りない状態なのかもしれません。そうした時は出来るだけ頻繁におっぱいを与える。おっぱいが張る前におっぱいをどんどん吸ってもらうことが大切です。もしも赤ちゃんがおっぱいを頻繁に飲んでくれなければ搾乳を追加しておっぱいに刺激を与えてあげまるといいでしょう。そうすると母乳の生産量が増えていきます。
もしもそれでも上手くおっぱいが増えない時は、吸い付きや口の中に問題(口の中の問題って??もぜひご覧ください)があることもあります。そんな時はいつでもご連絡くださいね。
差し乳って?
2016年5月31日火曜日